ぶどうと歴史の融合を感じさせる古き良き町 柏原市太平寺地区

大阪府の東部に位置している柏原市。
ぶどうの産地として名高い都市でもあり、柏原市にはぶどう畑がたくさんあります。
なかでもぶどう畑が多いことで知られ、小高い丘陵に位置する太平寺地区。
太平寺地区をゆっくり歩いたことはなかったのですが、「ぶどうと歴史」で名高い町であると知り、散策してみることにしました。

ぶどうとワインが有名な柏原市「カタシモワイナリー」

歩いてすぐ、目に飛び込んできたのは大きな看板!

「カタシモワイナリー」という工場と、柏原ワイン直売所を発見しました。
柏原市で採れた新鮮なぶどうを熟成し、ワインに仕立てて全国で販売している工場だそうです。
カタシモワイナリーのワインは、メディアでも取り上げられるほど有名だと聞きました。
敷地内には、ワインを貯蔵する大きな樽が置かれています。


明治時代初期に設立されたというカタシモワイナリー。

山の斜面を活用してぶどう栽培を始め、大正3年(1914)にワインの醸造をスタート。

現在も稼働しているワイナリーとしては、西日本最古だといわれています。

その古いワイン貯蔵庫は、国の有形文化財に登録されているほどだそうです。

太平寺地区は山の麓にあります。

ぶどう畑も、この通り普通にあちこちに見られました。

訪れたこの時期は、残念ながらぶどうは実っていませんでしたが、秋が近づくとおいしいぶどうが実るのでしょうね。

五重塔が建てられていたという大規模なお寺

歩いているとこのような案内を見つけたので、読んでみることにしました。
「智識寺(ちしきじ)」と書かれていますね。

7世紀中ごろから後半あたりに建立されたという智識寺。
古い書物によるとこのお寺は太平寺地区にあったのだとか。
この智識寺は、現在は残っておらず、礎石のみが太平寺地区で保管されているそうです。
このお寺には高さ約50mの五重塔が建てられていたと言われているそう!
そんなにも大きな建物があったなんて驚きました。

壮大なくすの木がそびえ立つ石神社は、太平寺地区の守りの神様

その智識寺の跡地の近くにある、石神社に寄ってみました。
「いわじんじゃ」と読むそうです!
生駒山地南端の西麓に立てられた石神社。
とても大きな樹木がたくさん生い茂る石神社の入り口の様子を撮影してみました。
あまりの樹木の大きさと、そのダイナミックな様子に最初は驚いたのですが、深い緑の美しさに心休まる気がしたので、しばらく眺めてリラックスした時間を過ごすことに。

長い階段を上っていくと神社の境内に行けるようです。
太平寺地区にはハイキングに訪れる人も多く、この石神社の階段を上ってお参りする方も多いのではないでしょうか。

「石神社のくすの木」と書いた石碑の後ろには、壮大なくすの木が立っていました!
くすは、衣類の防虫の役目を果たすショウノウの材料と言われています。
虫除けになることから、「厄を払う、厄を除ける」に意味があるご神木として日本の多くの神社でくすの木は植えられているという説があるそうです。

石神社のすぐ裏には山並みとなっており、恵まれた自然と歴史を感じさせる柏原市太平寺地区。

近くにこのような名所があることを今回初めて知りました。

ウォーキングコースにもおすすめのスポットです!

柏原市太平寺地区
住所:大阪府柏原市太平寺2丁目
アクセス:近鉄大阪線「堅下駅」から徒歩20分「安堂駅」から徒歩10分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。