できたてにこだわる和菓子店!八尾で70年以上続く老舗「丸芝饅頭堂」

今回ご紹介したいお店は、八尾の志紀町にある「丸芝(まるしば)饅頭堂」さんです。
ここは昔、よく母と一緒にお饅頭を買いに行った思い出のあるお店です。

丸芝饅頭堂さんは、今から約70年程前に相生町で創業されたそうです。
八尾の有名企業・東洋アルミのすぐ側にお店を構えていたと店主さんがお話してくださいました。
そして約30年前に今の志紀町に移転されたそうです。

お店の前のウインドウには毎日10種類以上のお饅頭が並んでいて、どれもとてもおいしそうなんです。

つい目移りする和菓子の数々

お店に入って真っ先に目についたのは「お土産用折詰」です。折詰の箱には8種類の和菓子が入っていました。

その内容は季節ごとに変わるそう。取材に伺った2月は、桜餅・あんこのおはぎ・きなこのおはぎ・蒸し饅頭・みたらし団子・大福・豆大福・うぐいす餅が入っていました。
小さめサイズの和菓子なので、お土産にするも良し自宅で家族と食べるも良しという感じです。

ちなみにうぐいす餅というのは、ヨモギを練り込んだ生地の中に上品な甘さの粒あんが入っている和菓子なんですよ。

そして私がお伺いした日は、カウンターにきなこのおはぎと粒あんのおはぎも並んでいました。
上質なきなこを使用したきなこのおはぎも、しっかりと粒あんの食感を楽しめる人気商品なのだそうです。

慶弔用の饅頭やお正月用のお餅は予約可能

毎日10種類以上の和菓子が並んでいる丸芝饅頭堂さんですが、保存料は一切使用しないということで、『その日の分だけその日に作る』というこだわりを創業当時から守っておられます。

毎朝、その日の気温や天候を考えて作る量を調整しているそうです。
「出来上がった瞬間が一番おいしいから」と、少しずつ作りながら店頭に並べるのです。
朝に用意した材料がなくなるまで少しずつ作って、全部売り切れたその日は閉店になります。

ただし、慶弔用の上用饅頭・紅白饅頭・節目のお祝いの赤飯などは、事前に予約しておくとお取り置き可能です。

また、年末はたくさんのお客さんがお正月用のお餅を予約して購入しています。

食べた瞬間笑顔になる、毎日食べても飽きない和菓子

今回、丸芝饅頭堂さんには2週続けて伺いました。
1回目に買って帰ったのは「いちご大福」「みたらしだんご」そして2種類の「おはぎ」です。

まずはいちご大福のご紹介です。
丸芝饅頭堂さんのお饅頭の中では、お値段は少し高めのようですがそれでも200円台で買えます。

袋から取り出すと、お餅がものすごく柔らかくて、真上から見ると少しだけ中のいちごが見えてるのがわかりますか?

いちご大福は粒あんとこしあんの両方が用意されています。
私は粒あんが大好きなので、この日は粒あんの方を購入しました。

そして家に帰って半分に切ってみると、みずみずしいいちごにツヤツヤした粒あんがおいしそうで、温かい緑茶とともにいただきました。
上品な甘さの粒あんと新鮮ないちご、そして柔らかーいお餅は感動的なおいしさでした。
このいちご大福に使われているのは奈良県産の古都華という甘くてジューシーないちごだそうです。

残念ながらいちご大福は季節限定商品で、毎年12月から3月までの販売だそうです。

この日は、家族みんなで食べたいと思ってみたらし団子を3本買って帰りました。
丸芝饅頭堂さんでは、お好みでみたらしのたれを多めに入れてくださいますよ。

すっきりした甘さとほんのり香ばしい醤油の風味は、毎日でも食べたくなります。
もちろん、家族にも大好評でした。

それと2種類のおはぎも1つずつ買って帰りました。
丁寧に練られた粒あんはあっさりした甘さで、2つでも3つでも食べられそうです。

お店でお聞きしたのですが、このおはぎは春のお彼岸の時は『ぼたもち』という名前で、秋のお彼岸の時は『おはぎ』と呼ばれるのだそうです。
季節によって名前が変わる和菓子っておもしろいですよね。

もう1つのきなこのおはぎを食べてビックリ!
上質のきなこを使っておられるので、大豆の香ばしさと甘みがフワーッと口の中に広がります。
同じ『おはぎ』という名前なのに、こんなに味も食感も違うのかと驚きました。

念願!一番人気の豆大福をゲット

実は1回目に伺った時、一番人気の「豆大福」が売り切れだったので、3日後、今度は午前中の早い時間帯に行ってみました。

これが一番人気の豆大福です。
以前丸芝饅頭堂さんの大福を食べたことがあったので、どう違うのか気になっていたんです。

食べてみるとすぐにわかりました。
豆大福には大きめの塩味のきいた豆がごろごろ入っています。
豆大福は縁起物としての役割もあって、丸芝饅頭堂さんの豆大福は必ず7粒なのだそうです。
甘じょっぱい豆と上品な甘さのなめらかなこしあんは、最高の組み合わせだと思います。

最後に私がどうしてもおすすめしたいのが「桜餅」です。
これも季節限定のお餅で、2月上旬の立春の頃から3月いっぱいまで店頭に並びます。

塩漬けの桜の葉っぱでつぶつぶ食感の残るもち米の道明寺餅を包んだお餅で、桜の葉の香りが春の訪れを感じさせます。爽やかな風味で、この桜餅を食べると「もうすぐ春なんだな」とうれしい気分になるんです。

丸芝饅頭堂さんの和菓子は、どれも本当に飽きの来ないものばかりです。
ご家族用でもお土産用でも必ず喜ばれること間違いなしです。

特に和菓子好きの方にはぜひ一度食べて欲しいと思います。

丸芝饅頭堂
住所:大阪府八尾市志紀町3丁目1-9
アクセス:JR大和路線「志紀駅」より徒歩約2分
営業時間: 8:30~売り切れ次第終了
電話番号:072-934-7600
定休日:不定休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。