春満開!近鉄河内山本駅沿いの「玉串川の桜並木」

4月に入り、大阪でもいたるところで町がピンクに色づきはじめました。
近鉄河内山本駅すぐの玉串川もその一つです。

こちら八尾市の玉串川沿いには、南北5kmに1000本のソメイヨシノが植えられています。
満開時はまるで桜のトンネルのよう!
最寄り駅の近鉄河内山本駅からですと、北側約2km、南側約3kmと、おおよそ中間地点から桜並木を見物することができます。

今回は、大阪府内でも有名な玉串川の桜並木を、地元民の視点からご紹介したいと思います♪

手を延ばすと届く距離に!満開の桜はとってもきれい

こちらの写真は、玉串川に架かる橋の上からのワンショットとなります。
桜の梢が橋へと延びており、とてもきれいな風景でした。
私のように、写真を撮ろうとしている方々で、ちょっとしたひとだかりができていました♪

空もピンクで埋め尽くされています!
ここまでの満開を見れるのは、そう無いんじゃないかなと心躍る気分です。

玉串川の両側にソメイヨシノが植えられています。
まさしく桜のトンネルですね!

今は枝先まで満開の桜が咲いていますが、1週間もしないうちにハラリと花びらが舞い始めます。
散っていくのは悲しいですが、実は玉串川の桜並木は桜吹雪も見どころなんです。
なにせ1000本の桜が南北に延びていますからね。
下に流れる玉串川がピンクに染まるさまも、また見どころです♪

玉串川ってどんなところ?由来などを調査

桜の景色を楽しんでいると「世界かんがい施設遺産」なる看板を見つけました。
農林水産省のホームページによると、世界かんがい施設遺産は世界で17か国123施設が登録されているそうです(うち日本の登録数は44です)。

ちなみにかんがい(灌漑)とは、農地に川などの外部から人工的に水を引くこと、です。
玉串川と、どう関係していたのでしょうか。

玉串川の歴史を紐解きますと、江戸時代までさかのぼることになります。
元々玉串川は、旧大和川の本流のひとつでした。
しかし、1704年に実施された大和川治水に伴う付け替え工事で、玉串川は断たれ、その弊害として、河川流域の農村は農業用水源を失ってしまうこととなりました。
そこで旧川床(かわどこ)を利用する形で、かんがい用水路を引いたのが、現在の玉串川となります。

八尾市民の私自身、調べるまで知りませんでした。
大和川の付け替えが、まさか玉串川にも影響があったとは。
身近なところにも歴史あり、ですね。
ちなみに、桜並木は1965年ごろから、住民や自治会の寄付によって植樹されていったものだそうです!

玉串川では、ところどころにコイやフナがたくさんいるスポットがあります。

今ではきれいな玉串川ですが、高度経済成長期には大和川同様に水質が悪化していたそうです。
当時の人もこれはマズイと思ったのでしょう。環境改善や水質浄化の整備が行われたそうです。
そして、その頃にコイやフナの稚魚が放流されたとのこと。

なるほど、コイの寿命は20年~70年と長いので、当時の稚魚がこうして立派に住み続けているんですね!

玉串川沿いの「山本八幡宮」へ。近鉄河内山本駅からもすぐです

駅への帰路で、玉串川沿いにある「山本八幡宮」に寄りました。
1716年に石清水八幡宮から勧請(かんじょう。神仏の分霊を迎えること)されたものと伝えられています。
こちらにも大きな桜の木があり、見ごろを迎えていましたよ~。

神社の桜の木も立派でした♪
幹から梢までピンク一色です。
私を見てと言わんばかりの豪華さながらも、慎ましい雰囲気が日本の花を代表するのにふさわしいと感じます。

大阪府下でも屈指の桜の名所である「玉串川の桜並木」。
全長5kmの遊歩道で、のんびりと散歩しながら満開の桜を楽しみませんか?

玉串川
住所:大阪府八尾市二俣~東大阪市玉串元町
アクセス:近鉄大阪線「河内山本駅」徒歩1分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。