入場無料の元・遊園地?レトロな雰囲気が楽しめる「柏原市立玉手山公園」

今回ご紹介するのは「柏原市立玉手山公園」です。
地元の人は「玉手山」とか「玉手山公園」と呼んでいるのですが、この公園は元は「玉手山遊園地」でした。

「玉手山遊園地」は明治41年に河南鉄道(現在の近鉄南大阪線)によって開設された、西日本で最も古い遊園地でした。
玉手山遊園地は平成10年5月31日に90年の歴史を閉じて、平成11年3月に「市立玉手山公園」に生まれ変わりました。

この写真が中央出入口で、「ふれあいパーク 市立玉手山公園」と書かれていますが、ふれあい動物園があるわけではないのです。
自然とふれあう公園という意味なのだそうで、四季折々の木々や花・野鳥や昆虫とのふれあいができるということです。

中央入口を入るとすぐに、花壇と濃い緑の木々、そして芝生の広場がありました。

無料で利用できる第1駐車場は大型車も利用可能

第1駐車場は南出入口側にあり、無料で利用することが出来ます。
第1駐車場から中に入るときに公園内のルールが書かれていますので、目を通してから入園されることをおすすめします。

京セラドーム2個分の広い公園でハイキングも!

約68,000㎡の広大な公園は、5つのエリアに分かれています。

  • メイン広場
  • コミュニティ広場
  • いこいの森
  • 歴史の丘
  • 冒険の広場

お子様連れで楽しめるのは「冒険の広場」です。
ここには木製の大型遊具があります。
そしてちびっこゲレンデは、1年中遊ぶことが出来ます。
ゲレンデで使うそりやヘルメットも無料で借りられます。

自然を楽しみたい方には、「コミュニティ広場」「いこいの森」がおすすめです。
のんびり散策するも良し、森の中の木陰を散歩するも良し。
上に行くほど坂が長くなるので、色々なエリアを楽しみたい方は運動が出来る服装と靴を用意してくださいね。

ちびっこ用の乗り物はオール100円というリーズナブルなミニ遊園地

中央入口から入って来ると、ミニ遊園地があります。

平日は「本日はお休みです」という札がかかっているのですが、「のりもの広場」は土日祝日オール¥100で乗り物が楽しめます。

すべて小学生以下の子供対象なのですが、¥100で遊べるのはうれしいですね。

小学校高学年でも遊べるアスレチック遊具もありました。
ザイルクライミングといって、ロープで出来たジャングルジムのようなアスレチック遊具です。
これは無料で遊ぶことができますが、必ず保護者の方がそばで見ていてあげてくださいね。

こちらは小さいお子様から遊べる大型遊具で、これは南入口の近くの冒険の広場にあります。

建物は年期が入っている感じなのですが、トイレはきれいに改装されていて、各エリアに設置されていました。

冒険の広場で野鳥や鈴虫の鳴き声が楽しめる

冒険の広場の中には、どんぐりやクヌギの木をはじめとするたくさんの種類の木々が植えられています。
記事を通して野鳥や鈴虫の鳴き声をお聞かせできないのは残念ですが、ぜひ秋の音色を楽しみに訪れていただきたいと思います。
玉手山公園はたくさんの種類の桜があることでも有名です。
春のお花見も楽しみですね。

あべのハルカスや大阪城まで見渡せる展望台

展望台には広めのテーブルセットが3組設置されています。
大きいサイズのゴミ箱があるので、家族みんなで休憩しながらお弁当を広げることもできるスペースになっています。

大和川の向こう側に大きな応仁天皇陵古墳が見えます。

玉手山公園の展望台からは4つの古墳を見ることができます。
今年の夏は猛暑で9月いっぱいまで30℃を越える暑さでしたが、10月になると涼しい風が吹いてきます。

昆虫館とおもちゃ館は遊園地だった頃のなごり

コミュニティ広場にある昆虫館は、蝶やトンボなどの昆虫の標本のほかに、アンモナイトや鉱石も展示されています。
巨大なアメジストや、世界じゅうの珍しい鉱石・貝殻も展示されていました。

蝶やトンボなどの昆虫標本も、世界じゅうから集めた珍しいものばかりです。
よく夏休みに大阪市内のイベント会場でよく開催される昆虫展にも引けを取らないくらい、その種類の多さに驚きました。
地方の市立公園の中にあり、無料で誰でも入ることのできる「昆虫館」は、かなり貴重な存在です。

「昆虫館」の隣にあるのが「おもちゃ館・歴史館」です。
ここには、日本全国の郷土玩具が展示されています。
47都道府県の郷土玩具が飾られている展示ケースには、都道府県ごとに10種類以上の郷土玩具がところ狭しと展示されています。

日本全国の郷土玩具の展示ケースの反対側にあるのは、玉手山公園が「玉手山遊園地」だった頃の看板や当時の観覧車のドアも展示されています。

遊園地だった頃は、「なかよしどうぶつ広場」があったようですね。
遊園地は平成10年に閉演しましたが、当時の入場料は大人500円・子ども300円・入場料+のりもの乗り放題券1000円というリーズナブルな遊園地でした。

柏原市は、各地区で7月から8月にかけて夏祭りが行われます。
そしてやはりお祭りのメインはお神輿で、それぞれの地区によってサイズもデザインも違います。

「おもちゃ館・歴史館」には、大きなお神輿も展示されています。

遊園地だった頃から残っている野外劇場は貸出OK

遊園地だったころはヒーローショーが行われていた野外劇場ですが、カラオケ・ダンス・コンサートなどに貸出OKなのです。

この11年間、毎年10月に行われている「玉手山一揆」という音楽フェスは、毎年入場無料でたくさんのお客様でにぎわうフェスだそうです。

野外劇場の使用料は安価で、音響設備も無料貸し出しOKという手軽さで、春と秋には音楽系のイベントがよく開催されています。

無料や数百円で1日じゅう遊べる玉手山公園は、特に10月・11月がおすすめです。
森林の多い公園なので、これからの紅葉は圧巻です。

公共交通機関利用の場合は、近鉄南大阪線の道明寺駅が一番近い駅なのですが、大人の足でも約15分ほど歩かないといけません。

今回紹介した南出入口の前にある第1駐車場は15台、少し離れた第2駐車場は20台駐車可能です。
土日祝日でも、ほぼ満車になることはないそうなので、車で出かけるのも良いかもしれません。

柏原市立玉手山公園
住所:大阪府柏原市玉手町7-1
アクセス:近鉄大阪線「河内国分駅」より徒歩約20分
近鉄南大阪線「道明駅」より徒歩約15分
(車の場合第1駐車場は、大阪府柏原市円明町14−2をナビで検索)
電話番号:072-978-5150
開園時間:9:00〜17:00
定休日:毎週水曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
水曜日が祝日の場合は翌平日を休園
梅・桜開花時(2月初旬から4月下旬)は定休日なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。