天然記念物に会える、神山の「玉祖(たまのおや)神社」

今回は、八尾市指定有形文化財である玉祖(たまのおや)神社を紹介したいと思います!

玉祖神社の主な宝物として重要文化財の「北条時政の制札」があるのですが、昨年のNHK大河ドラマの影響からとても話題になりました。

指定文化財があることや、パワースポットとしても有名なことから、他府県からも足を運ばれる方がいるほどの神社です。

玉祖神社とは

玉祖神社は、近鉄電車の信貴線「服部川駅」から徒歩約30分のところにある神社です。生駒山系である高安山の山腹に鎮座していて、高安明神と称されることもあります。

和銅三年(西暦710年)に、山口県にある玉祖神社本社から分霊されました。

神社によくある狛犬ではなく、玉祖神社には鶏の石像が鎮座しています。

国指定の天然記念物「長鳴鶏(ながなきどり)」

石像の鶏だけなく、境内には本物の長鳴鶏(ながなきどり)がいて、鳴き声が響き渡っていました。
鶏舎がいくつか設けられていますが、自由に歩き回っている鶏もたくさんいました。

なおこの長鳴鶏は、山口県にある玉祖神本社に伝わる国指定の天然記念物、黒柏鶏の子孫だということです。

八尾市内で天然記念物指定の動物に会えるなんて驚きです!

くすの巨木も、天然記念物とされています。

このほかにも、木造男女神像や十三街道など、国指定の文化財がいくつもあります。

玉祖神社は八尾市屈指のパワースポット!

玉祖神社には、至るところにパワースポットがあります。

奥まで進んでいくと瀧が現れます。
こちらの瀧自体が不動明王で、八竜王(八大龍王)によって山全体が守られているということです。

金運のパワースポットで、蔓につけられてた鈴を鳴らすことでご利益があるとか。

山からパワーをいただけるスポットもありました。
両手を広げて、全身でパワーをいただきます。

桜の季節にもぜひ訪れてほしい玉祖神社

玉祖神社は、お花見シーズンにぜひ訪れてほしい、八尾市の桜スポットのひとつでもあります。
玉祖神社へ向かう道中から敷地内まで、桜がたくさん咲いていました。

今回訪れたときはすでに葉桜になりつつあったのですが、風に吹かれて桜の花びらが舞い散る様子も風情があってステキでした。

玉祖神社すぐ下の傾斜地にも、桜の木が立ち並んでいます。

お花見しながらワイワイ過ごす、といった場所ではありませんが、都会の喧騒を離れて美しい桜とともに景色を楽しむには最高の場所です。

大阪平野を見渡せる玉祖神社で癒しのひと時を

玉祖神社からは、大阪平野が一望できます。
敷地内には、100円で120分景色が見られる望遠鏡が設置してありました。
「自分の家はどこかな」なんて、のんびり眺めてみてはいかがでしょうか?
天気が良ければ、淡路島まで見られるそうですよ!

ちなみに、玉祖神社の近くには高安山のハイキングスポットがあります。
玉祖神社へのお参りと、高安山でのハイキングを1日のプランとして楽しむのもおすすめです。

玉祖神社
住所:大阪府八尾市大字神立443(八尾市神立5丁目5-93)
アクセス:近鉄電車信貴線「服部川駅」から徒歩約27分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。