女性の願いを叶えるパワースポットは樹齢800年のクスノキの神社「石神社」

今回は柏原市のパワースポットをご紹介したいと思います。
この神社は「石神社」と書いて「いわじんじゃ」と読みます。

「石神社」がパワースポットと呼ばれているのは、向かって右手にある樹齢約800年のクスノキの荘厳なパワーによってご利益があると言われています。
そしてこの大樹は大阪府指定の天然記念物になっています。

以前は、クスノキの周りにはこの写真のようなカラーコーンは置かれていませんでした。
数年前からクスノキにイタズラをされることが増えてきて、このようにカラーコーンとポールで囲って防犯カメラを設置したそうです。

石神社の御神木の大楠のパワーを全身で感じられる

「石神社」という名前の神社なのですが、境内には「石(岩)」がまったく見当たりません。
「石神社」では、「石(岩)」主祭神として石姫命、配祀として石長姫命という「石」にちなんだ姫神が祀られています。

本来の祭神は特定の神への信仰ではなく、自然信仰を重んじる背景があったようです。
「岩神社」については詳しい文献が残っていないため、祀られる「石」「岩」が存在しないのに「石神社」と名づけられた由来はわかっていません。

御神木である大楠は、周囲約6m・高さ約16m以上の大木で、樹齢800年以上と言われています。
私が訪れた時もご近所の方が大楠の前で手を合わせておられました。
大楠の前に立って見上げていると、大楠の生命力のパワーを感じます。
開運のパワースポットと言われているのがよくわかります。

大楠の反対側には鳥居があって、階段を上がって鳥居を抜けると境内社務所があります。
そして社務所横にあるのが、大阪府の文化財に指定されている智識寺の東塔の礎石です。

歴史を感じられる手水舎(ちょうずしゃ)がありました。
手水舎は参拝する時に柄杓で水をすくって身と心を清める場所です。
みなさんは手水舎での作法をご存じでしょうか?

まずは右手で柄杓を持って水をくみ、そのまま左手に水をかけて清めます。
この時、くんだ水の3分の1程度をかけるようにします。

次に柄杓を左手に持ち替えて、左手と同じくらいの量の水で右手を清めます。
そしてもう一度右手に柄杓を持ち替え、左手に水を注ぎ、口をすすぎます。

この時、柄杓の水は、少し残しておくのがポイントです。
それから最後に残った水で柄杓の柄を清めてから柄杓を元の場所に戻します。

手水舎の脇には、大切に保管された大黒天の像があります。
この大黒様は、石神社境内の樹木を伐採や剪定する際に出たご神木(白樫)の一部を彫刻して作られたそうです。
ご利益は「七難即滅、七福即生」ということなので、ぜひ、この大黒天も拝んでおきましょう、

長くて急勾配の石段を上がると歴史を感じられる拝殿

「石神社」の拝殿は階段の上にあります。
そばまで行くとよくわかるのですが、この石の階段は急勾配なのでしっかり手すりを持って上ります。

最初の階段を上ってみると40段ありました。
上から見下ろすと石段の高さを感じられます。
40段登りきると、良い運動になりますね。

そして2つ目の階段の上を見上げると、目指す拝殿の姿が見えてきました。
残りの35段を一気に上って行きます。

一番上まで登り切って下を見てみるとこんな感じです。
ずいぶん高さがあるように見えました。

2つめの階段を上ると、狛犬が一対置かれていてこの先に拝殿があります。
瓦屋根を見ても格子の壁を見ても歴史を感じられる建造物ですね。
お賽銭箱の近くまで行ってみることにしました。

二拝二拍手一拝して手前の白いお賽銭箱に硬貨を入れました。
拝殿の奥を眺めていると心も頭もスーッと晴れやかになっていった気がしました。

「石神社」は「石姫命」「石長姫命」にあやかって、女性の諸願成就のご利益があると言われています。
そのため恋愛成就を願ってお参りする女性も多いのだそうです。

女性の願いをかなえる神社というのは、なかなか珍しいですよね。

参拝の帰りはのんびり散策を楽しんでみませんか?

拝殿で手を合わせた帰りは石段を降りても良いのですが、右手にも階段があることに気づきました。
短い石段を降りていくと…。

石のスロープに繋がっていました。
周りはたくさんの木々に覆われていて、ちょうど良い感じの日陰になっていました。
涼しく快適にのんびり歩くことができました。

この日は「石神社」から数百メートル離れたところにあるコインパーキングに車を停めていたので、「石神社」から向かって左手の遊歩道からコインパーキングに戻ることにしました。

遊歩道も緑あふれる自然いっぱいの歩道です。
6月なのできれいな紫陽花が咲いています。
そして紫陽花の花には2匹のモンシロチョウが止まって羽を休めていました。

しばらく歩いていくと展望台に到着しました。
ここまではほぼ登り坂になっているので、夏はペットボトルや水筒などを持参して、こまめに水分をとることをおすすめします。

展望台から「石神社」を見下ろしてみるとたくさんの大木に囲まれている様子が見られます。
この日は少し曇っていましたが、木々の緑がとてもきれいでした。
快晴の日なら空の青と木々の緑のコントラストをはっきり見ることができるので、一段と美しい景色になります。

「石神社」の隣には「歴史の丘」と呼ばれる展望台公園があって、この公園が遊歩道につながっています。

展望台公園には藤棚と木製のベンチがありました。
4月の藤の季節には美しい花を咲かせてくれているのでしょう。

「石神社」とその周りは散策にも最適です。
とくに女性のみなさん、「女性の所願成就のご利益」があると言われる「石神社」をお参りしてみませんか?

石神社
住所:大阪府柏原市太平寺2丁目19-13
アクセス:近鉄大阪線「安堂駅」より徒歩約7分
電話番号:072-971-2240

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。