柔らかな日差しの空間で味わうビーフカレー「珈琲館チェリー」/道明寺

道明寺駅は小さな駅ですが、周辺には歴史的な名所がギュッと集まった魅力的な地域です。

世界遺産の古市古墳群をはじめ、地名の由来ともなった寺院・道明寺、そして梅の名所として知られる道明寺天満宮などが点在。住宅地でありながら、観光を楽しむ人の姿も多く見られます。

さらに戦国ファンにとっては、道明寺の戦いの舞台としても知られ、後藤又兵衛や伊達政宗が名を残した地域でもあります。

今回は、そんな歴史を感じる道明寺駅から、徒歩わずか1分。天満宮へと続く商店街の一角に佇む老舗喫茶店「珈琲館チェリー」を訪れました。

商店街のアーケードをくぐって、珈琲館チェリーへ

駅を降りるとすぐ目の前にあらわれる商店街のアーケード。その入口をくぐり、珈琲館チェリーへ向かいます。

1つ目の交差点、その角地に佇むのが珈琲館チェリー。“Coffee”の文字がステキで、ダークチェリー色のテントと外観が美しく統一されています。

黄色で「珈琲」とだけ書かれた看板も相まって、絵画のような魅力を感じられます。

“Coffee”のロゴは、開店当時に近隣に住んでいた芸大生が手描きしたものだそう。

さらに店名のチェリーは、すぐそばの天満宮が桜の名所であることにちなんで名付けられたそうです。

採光がよく、明るい店内

店内は、短いカウンターと4つのテーブル席からなる、こぢんまりとした空間。

角地という立地を活かし、二面が大きなガラス張りになっているため、やわらかな自然光がたっぷり差し込み、明るい雰囲気に包まれています。

日差しを受けた観葉植物もいきいきと瑞々しく、眺めているだけで気持ちがいいです。座り心地のいい席でコーヒーを待つ時間も、喫茶店の楽しさのひとつですよね。

壁には、各界の著名人による色紙や写真が所狭しと飾られています。なかでも目を引くのが、2023年公開の映画『キリエのうた』のサイン。

実はこのお店は、キリエのうたのロケ地にもなっており、出演者や監督のサインが大切に飾られていました。映画に登場するのも納得の、どこを切り取っても絵になる空間です。

じっくりと煮込まれたビーフカレー

席に着くと、注文を取りに来てくださったので、今回はカフェオレとビーフカレーを注文しました。メニュー表の右下に描かれているイラストがかわいらしいく、老舗ならではの温かみを感じます。

ビーフカレーとカツカレーはこのお店の名物。店内でもおすすめのボードが掛けられています。同じルーなのに、揚げたカツの油や豚肉の甘みが加わることで、味の印象がガラッと変わるそうです。次はカツカレーに挑戦してみたいです。

運ばれてきたビーフカレーを見て、思わず驚かされました。喫茶店の一品とは思えない、まるでホテルや高級店のような佇まい。

ルーは上品なソースポットに、ライスは別皿で提供される本格的なスタイルです。

店員さんが「辛さが後からくるので、一口づつライスにかけて召し上げってください」と丁寧に教えてくださいました。

黒みがかったルーを少しずつすくい、ライスにかけていただきます。

じっくりと煮込まれた深いコクに、後からじんわりと広がる辛みが重なります。しっかりとした味わいながらも、刺激は強すぎず、辛いものが得意でない方も楽しめるバランスです。

食後にはカフェオレをいただきました。すっきりとしたコーヒーの風味に、ミルクのやさしい甘みが溶け合い、食後にぴったりの一品です。

滞在中、カウンターでは地元の常連さんがお店の方と穏やかに会話を交わし、テーブル席では参拝帰りと思われる方がカレーを味わっていました。

外から店内の様子がよく見えるガラス張りの扉も相まって、初めてでも気軽に立ち寄れる空気が流れています。

みなさんも道明寺にお越しの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

珈琲館チェリー
住所:大阪府藤井寺市道明寺1-22-19
アクセス:近鉄南大阪線「道明寺駅」から徒歩約4分
TEL: 072-939-0456
営業時間:8:00-17:00
定休日:木曜日
駐車場:あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。