月1で開館!八尾市水越にある「きんたい廃校博物館 きんぱく」

毎月第3日曜日だけ開館される、廃校を活用した珍しい博物館があるのをご存じでしょうか?
2019年12月頃、NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会により 「きんたい廃校博物館」がスタートしました。絶滅危惧種とされている淡水魚「ニッポンバラタナゴ(通称:きんたい)」をメインに八尾市に生息する身近な生物について学べる博物館です。

廃校の理科室を再利用し、机・椅子・ステンレスシンク・ビーカーを水槽にするなど、工夫を凝らした展示で子どもから大人まで楽しく学べる唯一無二の施設です!

まるで隠れ家!? 廃校の理科室

近鉄河内山本駅から近鉄バス山本駅前のバス停に向かいます。太田川 (バス) で下車し、徒歩約6分で廃校の校舎に到着。

校舎に着くと、「八尾廃校 SATODUKURI BASE」を発見!。校舎の裏まで進んでいくと、「きんぱく」の看板が見えてきます。

中に入って左横にある第1理科室が「きんたい廃校博物館」です!

きんたいとは?

「きんたい」は、大阪府八尾市に生息するニッポンバラタナゴのあだ名だそうです。日本では、大阪府八尾市・香川県東讃岐地区・九州北部・奈良県の一部のみに生息するコイ科の小型淡水魚とのことです。

理科室の黒板では、イラストを混ぜて「きんたい」について分かりやすく説明されていました。

実際にきんたいを見てみると、透明感があり、とても綺麗な色をしていました。絶滅危惧種
とされている希少な生物を見ることができ、大変感動しました。

なぜ廃校に博物館?

中に入って直進すると、博物館が完成するまでの過程がわかる写真が展示されていました。

もともとは、地域の環境活動のためのプロジェクトだったそうです。
高安地区では、長年、きんたいと周辺の里山環境が守られてきました。

「きんたいを保護するためには、きんたいが生息するため池の環境を守ることも重要である」という考えのもと、森林整備や環境に配慮した取り組みが行われていたようです。

現在は、「八尾廃校 SATODUKURI BASE」という名前のプロジェクトの一環として、「きんたい廃校博物館」を運営しています。博物館の他にも「木育教室」「河内木綿ておりば」という教室も開かれているそう。

このプロジェクトでは、多くの人に身近な里山環境への興味を持ってもらい、里山環境の保護活動の拠点となることが目指されています。

観察できる生物

きんたいの他にも、さまざまな生物を見ることができます。理科室に入ってすぐの水槽には、ナマズがいました!
至近距離で見る機会はあまりないのですが、意外とキュートな顔つきなんですね。

窓際の手洗い場に行くと、ステンレスシンクも水槽として使われているようで、中を覗いてみました。

すると、ミシシッピアカミミガメやコイ、アメリカザリガニなどがいました!

ミシシッピアカミミガメ

コイ

アメリカザリガニ

環境保護活動と体験学習の拠点

今回取材させていただいた 「きんたい廃校博物館」は、廃校の理科室をリユース・八尾市に生息する生物と環境保護・訪れる人への発信の並立を実現させている施設です。
運営スタッフの人数を伺ったところ、博物館内で運営しているスタッフは約10名・NPOのスタッフも含めると約40名いるとのことでした。
展示している生物の種類は、今回ご紹介した生物を含めて約30種類だそうです。小規模ながらも充実したコンテンツですね!

他の博物館や水族館とは一風変わっていてワクワクします。ぜひ訪れてみてください!

きんたい廃校博物館 きんぱく
住所:大阪府八尾市水越2丁目117
アクセス:近鉄バス東花園線71401系統「太田川バス停」から徒歩約5分
TEL:080-5704-8937
営業時間: 10:00 ~-15:00
定休日:月曜日~土曜日 (毎月第3日曜日のみ開館)
駐車場: 運動場にて駐車可能

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
ABOUT US
annu.
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大学時代、近畿大学の東大阪キャンパスに通学。友人と一緒に八尾のアリオやカフェに度々訪れていました!おすすめスポットをご紹介します。